「スティーブン・ユニバース」の感想

ここ数日感はすっかり無気力で、ずっとアニメばかり観て過ごしていました。今回もプライムビデオですが、面白かったのでイッキ見しました。それが今回の「スティーブン・ユニバース」です。

※個人の感想なのでネタバレも含む可能性があります

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もともとはケーブルテレビを加入するとついてくるカートゥーンネットワーク作品のひとつなのですが、子供用作品と侮ることなかれという作品です。例えば大人でもプリキュアを観る人もいるように、これといった内容のないようなアニメとは違って、愛をテーマにした作品です。単なるラブコメっぽい愛や、親子の愛情だったり、主人公のスティーブンを取り巻く謎が徐々にわかっていくようなストーリーです。

Amazonで視聴できるのはシーズンワンにあたる128エピソード分です。すべて見終わってから気づいたのですが、これ以上の続きはdTVというサイトで公開されているようです。1話あたり10分で、通して観るとだいたい2~3日くらいかかりました。途中までは駆け足で新たなジェムが仲間に加わったり、ボスを倒したりしたのでシーズンワンですべて終わることを期待していましたが、途中から比較的どうでもいいエピソードで薄まった気がします。現時点ではシーズン5まで続いているということがわかっていますが、果たしてこれは続きを観るべきかというところですね。

物語そのものは第一話から伏線がしっかり張られていて、10分という尺でだいたい毎回何かしら新しい事実が判明するのがわかりやすいですね。アンクルグランパのコラボ回ですらスティーブンが自由に盾を操れるようになる事がわかりましたが、それだけに後半からの失速はちょっと残念という感じです。作中でも作品が商業的に成功すると作者の思惑通りに進まないことがあると揶揄していただけに、本作もひょっとしたらシーズン1限りで畳む予定の物語がシーズン2以降が決定したのではないかと思ってしまうほど。

もともとはカートゥーンネットワークの子供向け番組なので、作画は割と崩壊気味というか、日本のアニメのような小綺麗なものに比べると随分ラフな印象ですが、しっかりアニメーションしている印象です。本作に限らず、大人向けよりも子供向けアニメの方がむしろ好きなのですが、比較的シリアスな展開が多いけれどもアニメらしさはやっぱり失われていない気がします。過度にデフォルメされたキャラだからこそ崩しやすいというか、もちろんアニメによるんでしょうけれども目が飛び出たり、穴に落っこちたりして潰れたりするような表現こそアニメならではだなと個人的には思います。

他のアニメにオマージュされてるであろうシーンやエピソードが結構あるのも面白いポイントです。わかりやすいのは頭文字Dっぽいエピソードだったり、中華一番!みたいな料理対決であったり、ロードランナーアメリカのトークショーのようなエピソードが入るのも良い所です。バトルシーンはドラゴンボールのような部分もあれば、パワーパフガールズのような部分もあって、色々なアニメの良い部分を寄せ集めているのかなとも思えます。また、作中に出てくるゲーム機もメガドライブっぽいものからNintendo 64ゲームキューブなどに変わったり、子供が好きそうな感じが表現できてるのも良いと思いました。昔からアニメの中にアーケードゲームが出てくる描写は好きでした。さすがに初めてローズと会ったときにやりたいことが対戦ゲームってのも面白いですね。

このアニメで特筆すべきは世界観もそうですがBGMが特に良いと思っています。それこそ子供向けのアニメというと、コミカルでドタバタのイメージですが、事あるごとに感傷的なシーンと、それに合う音楽が流れるのでもしこれが違うような曲だったらそこまでこのアニメそのものにも魅力は感じていなかったかもしれません。また、劇中歌も比較的多く登場人物がよく歌うシーンがありますが、日本語のアレンジは悪くないと思います。元の曲はわかりませんが、少なくともシーズンワンでは英語の曲は1度しか流れませんでした。アニメソングというと、特定のアニメとタイアップされただけの曲のことを指すことも多いですが、こういった劇中で歌われるものこそアニメソングとして扱われるべきなのではと思ってしまうほどです。ただし、単体で聴きたいかというと若干疑問なので私がアニメソングというものを語るのは難しい。

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元のビデオは見つかりませんでしたがSad Machineという曲に"She depends on you"という歌詞が含まれていて、この曲をベースにRose depends on youというタイトルでこのアニメの映像が差し込まれていたビデオが興味深かったので、元ネタは是非抑えておきたいと思っていました。まさかシーズン5まであるとは思っていなかったので、おそらくまだ出てきていないキャラでした。

なぜこのアニメに興味を持ったかという部分も触れておこうと思うのですが、何度か飛び飛びで観たことはあったので、どういったアニメなのかは知っていたのですが、今回のように通しで観ればなにかわかるかなと思いました。実際のところはシーズン1ですべて終わるような内容ではなかったので中途半端ですが、まだまだ楽しめるかなとは思いました。少なくともアニメを観ている間は現実のことは忘れられるので、青春に戻った気持ちです。

130話近く観たので思い返すといつも以上に内容がまとまってないようですが、それくらいあっという間に感じました。単に良かったとかつまらなかったという感想以上に、時間が過ぎてしまったという感じです。まだイッキ見して間もない状態なので、まだしばらくこの記事を書き換えるかもしれません。

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日本語版のテーマソングもなかなか良いのですが、英語版のテーマソングも改めて聴いてみるとこれはこれで良いものです。吹替版のガーネットは渋い声ですが、英語版はかなり高い声だったのは意外だったり。